My name is TAKETOO (ヒキタクニオ)

  • 2008/07/19(土) 23:25:01




(本の内容)

2044年のエネルギー革命以後、世界の勢力地図が大きく塗りかえられた2060年の
第18回ペルフェクション。バレエダンサーの精神と肉体の限界まで試されるこのコンクールは、
ワンシーズン、世界3カ国を転戦して開かれる。今期はエネルギーを手中にし、現在世界で最も
裕福なオーストラリアから始まった――。

主人公の名前はフィリップ・K・武任。
日本国籍の父親とアメリカ合衆国で育った母親を持ち、バレエサーキット「ペルフェクション」
5年連続グランプリ勝者。
彼は世界最高のバレエダンサーです。

完璧な演技を続けていけるために、足の改造、そして日々の弛まぬトレーニングが
義務付けられていました。
特に足の改造、ケアの描写がとても痛ましいのです。
(両方の足の)小指の先から第五中足骨粗面まですべて切り取られ、その切断面に
リエ・チタニウムという金属が嵌め込まれ、ボルトが等間隔に埋め込まれているのです。
大会が開かれるたびに、その会場に合ったインプラント型ポワント(ポワントとはトゥーシューズ
もしくは爪先立ちのこと)を切り替えるために手術を行わなければいけません。
痛み止めをすればいいのですが、ドーピング検査で引っかかり大きな減点になるため
極力しません。
ですから術後は苦痛に耐えないといけないのです。

ストイックなまでに己の肉体を鍛え上げそして痛めつける武任ですが、心強いチーム・タケトウのスタッフたちが支え続けているからこそ頑張っていけるのです。
チームの監督で元バレエダンサーの立場から彼を支えるジョナサン、どこか危ういけど武任の体を誰よりも知っているトレーナーのテッド、経験は豊富で彼を肉体面からそして精神面から
支えるドクターのドン、激情家だけど誰より彼の体のことを心配し健康面から支えるブランカ、
そして彼に合うポワントを探し続ける高城と室田。
彼らの結束こそ、武任の強さの源になっているのでしょう。

そんな武任に迫り来るライバル、そして老い。
武任はギリギリで闘い続けるのですが、不気味な紳士が現れ、その影響からかチーム崩壊の危機が!? そして武任も___

武任を追うライバルのセジウィックの青さがまた良かったです。
武任がバレエをはじめるきっかけや、チーム設立までのエピソードがあったも良かった気が
しますが、物語はこれで充分でしょう。

ヒキタさんの本を読むのはこれがはじめてでした。
今回読むきっかけとなったのは、しんちゃんが名指しでお薦めしてくれたからでした。
確かにこれは自分好みの作品でした。
しんちゃん、ありがとね!

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「My name is TAKETOO」ヒキタクニオ

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My name is TAKETOO

JUGEMテーマ:読書 しなやかな筋肉と強靭な心を持つ無敵のバレエダンサー。しかし肉体の衰えか、または他のダンサーの追い上げか、不穏な気配が漂う 2044年のエネルギー革命以後、世界の勢力地図が大きく塗りかえられた2060年の第18回ペルフェクション。バレエダンサー

この記事に対するコメント

こういう世界観のある作品は苦手ですが、これは面白かったです。
そこでフト思いました。りべさんが手に取りそうな作品だな〜と。

凄みのある美しい作品でした。
とにかく武任のストイックさにしびれました。
やっぱりプロはこれくらいの気持ちでやらな!って思います。いや、相当大変そうですけど…
良かったです。

>しんちゃん
たしかにこういうSFタッチの作品ってしんちゃんはあまり読まない印象があったのである意味驚きました。
しんちゃんが想像した通り、こういう雰囲気がある作品って好きです。

>ちきちきさん
美しく魅せるためには極限まで自分を追い込まなければいけないという大変さがよく分かる作品でした。
ここまでやらなければ、いつの時代もどんな競技でも世界のトップに君臨できないのでしょうね。

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