こっちへお入り (平安寿子)
- 2008/07/09(水) 20:46:46

(本の内容)
落語好きにも、そうでないあなたにも。
笑いあり、涙ありの素人体当たり落語寄席、開演!
この私が、やれるのか。
人を笑わせられるのか?
吉田江利、三十三歳。独身OL。落語に挑戦しちゃいます。
本文でも章末の知ったかぶりの解説(笑)でも読むととにもかくにも落語を聴きたくなってしまう
本ですね。
スタンダードな落語のお題目が次々と出てきます。
落語を知っている人は嬉しくなり、落語を知らなかった人は興味を持つ内容となっています。
江利の実家の問題、そして江利の部下でちゃらんぽらんな崎川の話など、その後が
あまり書いていないので気になりましたが、これは江利が些細な問題に動じなくなったということからでしょうか?
「落語教室」に通う生徒たちにもそれぞれドラマがあります。
彼女たちの師匠である楽笑もまたドラマがあります。プロ顔負けの落語をしながら、
なぜプロにならなかったのか。
その葛藤もまた物語に奥行きを与えていると思います。
落語教室の生徒たちには深刻なことを抱えている方がいますが、江利視線で書くことに
終始しているためかあまり立ち入りません。
この作品の目的はあくまで落語に興味を持って欲しい、だから余計なことはあまり書かれていないということなんでしょうね。
話は江利が遭遇する出来事に落語を聴いたり演じることによって乗り越えようとしていきます。
初めの頃はちょっとしたことで気持ちが揺れたりするなど度量が狭いように感じた江利ですが、
落語を聴くことにより変化が生じていきます。
江利の彼でありどことなく頼りない旬もまた落語の話を聞くことにより、興味を持ち始め
やがて感化され自ら落語を聴き始め変化していきます。
物語の中で「落語頭」と称していますが、落語を聴き続けることにより思考の視野が広くなる
のでしょうか?
試してみたくなりますね♪
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この記事に対するコメント
こんばんは。
江利が夢中になっていく落語の魅力が存分に描かれていましたね。
テープ起こしをさんざんやらされた経験が落語の聞き取りに活きたのが役得?よかったです。
落語頭で視野を広げてみたいです。
そうそう、江利の彼氏もなんだかなぁ・・・って
キャラクターでしたよね。
後半多少は持ち直すのですが、
一生を共にするとなるとなんとも頼りなく
私だったらアウトだわ、なんて思ったのでした。
ipodに落語の野望はまだ実現していません(汗)
>藍色さん
こんばんはー
これほどまで落語の魅力を余すことなく伝えた話をはじめて読みました。
落語頭はぜひ身につけたいですね♪
そのためには落語を聴きまくらなければいけませんね。
>BEEさん
江利の彼氏のような性格の人がいつも身近にいたら気疲れしてしまいますよね。
魅力的な登場人物が少なかった分、直に落語の魅力を感じたと自分は思えました。
BEEさんが先に落語頭を得ることができるかな?(笑)