愛しの座敷わらし (荻原浩)

  • 2008/07/07(月) 22:36:17




(本の内容)

生まれてすぐに家族になるわけじゃない。一緒にいるから、家族になるのだ。
東京から田舎に引っ越した一家が、座敷わらしとの出会いを機に家族の絆を取り戻してゆく、
ささやかな希望と再生の物語。

荻原さんの本を読むのは「千年樹」以来。
荻原さんは作品ごとにテーマ、そして作風を変えてこられるのですがこの作品はとても
ハートウォーミングなお話でした。

それぞれに行き詰まりを感じていた家族が、父親が転勤するため田舎に引っ越すことに
なりました。
引っ越す先は築100年以上の大きなお屋敷でした。
くもの巣だらけのこのお屋敷にある"いわく"がありました…
それはこの古いお屋敷には、座敷わらしが住みついていたのです。

それぞれがバラバラで意思疎通もままならず、何もかもうまくいかない家族。
だけど小学4年生の智也が座敷わらしの存在に気づいた頃から動き出します。
自転車に乗せたり、けん玉を一緒にしたり、お菓子をもらったり…
何も知らない無垢な座敷わらしに対して、日頃から子供扱いされて不服に思っていた智也の
"お兄さんぶり"がとても微笑ましかったです。

得体の知らない座敷わらしの存在に恐怖を覚えていた一家は、その存在を認めたころから
物事が好転していきます。
そして日頃はその動作などすべてが可愛らしい座敷わらしの隠れざるエピソードには、
ほろりとしました。

繰り返し使われ、そして最後にも出てきたあの一行は、とても幸せな余韻を味わえました。

そうそう、「豆腐プリン・みたらしソース味」はぜひ食べてみたい…とはまったく思っていないという
ことを感想に付け足しておきます(笑)。

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愛しの座敷わらし 荻原浩

装画は浅賀行雄。装丁は鈴木成一デザイン室。初出「朝日新聞」。 転勤で田舎に引っ越した高橋一家。住むのは古い民家。出世を断たれた夫・...

愛しの座敷わらし

JUGEMテーマ:読書 生まれてすぐに家族になるわけじゃない。一緒にいるから、家族になるのだ。東京から田舎に引っ越した一家が、座敷わらしとの出会いを機に家族の絆を取り戻してゆく、ささやかな希望と再生の物語。朝日新聞好評連載、待望の単行本化!朝日新聞出版HPより

【愛しの座敷わらし】 荻原浩 著

いつのまにか、家族と距離があいてしまった、パパ。 なんとなく、内にこもりがちな、ママ。 同級生にシカトされ始めた、娘。 喘息持ちの、息子。 ボケが始まった、姑。 東京にいた一家が、いきなり田舎に引っ越した… さてさて、家族の絆は取り戻せるのだろうか!

「愛しの座敷わらし」あるかないかわからないものは、あるのかな...

「愛しの座敷わらし」★★★☆ 荻原浩著、435ページ、1.890円 この本を読もうと思ったのは 本の雑誌「ダヴィンチ」でその月イチオシの プレミア本に推薦されていたからだ、 でなければ話題の本でも「座敷わらし」の本は 読まなかった。 父親の転勤で東北...

  • From: soramove |
  • 2008/09/07(日) 09:57:59

荻原浩 『愛しの座敷わらし』

愛しの座敷わらし/荻原 浩 ¥1,890 Amazon.co.jp 生まれてすぐに家族になるわけじゃない。一緒にいるから、家族になるのだ。東京から田舎に引っ越した一家が、座敷わらしとの出会いを機に家族の絆を取り戻してゆく、ささやかな希望と再生の物語。 47歳課長職

愛しの座敷わらし<萩原浩>−(本:2009年22冊目)−

愛しの座敷わらしクチコミを見る # 出版社: 朝日新聞出版 (2008/4/4) # ISBN-10: 4022504242 評価:88点 著者の本は初めて読んだ。 家族がテーマ。そういうと重松清をすぐに思い出すが、彼の小説と比べると随分と雰囲気はライトで感動もほっこりとした感じだ。悪....

この記事に対するコメント

こんばんは。
荻原さんの作風の変化…
「千年樹」以来でしたら、かなりの違いを感じられたのでは?
最後の一行で心があったかくなりましたね。
「豆腐プリン・みたらしソース味」!ノーマークでした!
私も食べたいと思わなかったので(笑)。

>藍色さん
荻原さんは作風の幅がとても広いですね。
藍色さんもですか!?
あんなの食べたいと思う人ってそうそういるわけないと思うのですが(苦笑)。
あ、ということは…
「豆腐プリン・みたらしソース味」失敗→パパ責任をとる→地方へ左遷→「続・愛しの座敷わらし」とならないかなぁ(なるわけがない!)。

ハートウォーミング!!まさに。
最後までとっても気持ちよく読み終わることができました。
確かに『千年樹』とは落差が激しいですね〜。
そう考えるといろいろ書ける人なのだなあ…

>ちきちきさん
はい、読み終わってその一言でした。
荻原さんは「千年樹」や「明日の記憶」などシリアスな作品からこの作品やコメディタッチの作品まで手がけられていますね。
器用すぎるきらいがありますが、それもまた荻原さんの魅力なんでしょうね。

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