平成大家族 (中島京子)

  • 2008/06/19(木) 13:58:00




(本の内容)

72歳の元歯科医・緋田龍太郎が妻の春子、妻の母のタケ、ひきこもりの長男克郎と暮らす家に、事業が失敗した長女逸子の一家3人、離婚した妊婦の次女友恵が同居することに。にわか大家族になった緋田家の明日は・・・!?家族それぞれの目線から語られる、それぞれの事情。くすりと笑って、ほっこり心が温かくなる、新家族小説が誕生!

これは新しいタイプの家族小説でした。
連作短編になっていてそれぞれの話でこの大家族が代わる代わる主人公を務めていきます。
前半の話はとても息苦しい話が続いて、春子が「いまさら、どうしようもないじゃないですか」と諦めムードだった緋田家でしたが、「冬眠明け」以降の話はガラっと趣きが変わりました。
この「冬眠明け」と「葡萄を狩りに」の2つの話がとても前向きで読んでいてとても気持ちが良かったです。

この作品で出てくる緋田家の男たちは"逃げてばかり"。そんな男たちを身内に持った女たちは気苦労が絶えません。
彼女たちの時には嘆きながら、逞しく乗り越えていく力強さが印象に残りました。

緋田家へ新たに加わる健太郎、カヤノ(そして慎吾も?)もまたこの家系の伝統を受け継ぐことになるでしょうね。
最後のオチもまた上手くきまっていたと思います。

彼らのその後も知りたいです。
だから、続編を期待しています!

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「平成大家族」中島京子

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平成大家族  中島京子

平成大家族/中島 京子 中島京子 集英社 2008 STORY: 歯科医を引退した父と祖母の介護をする母。引きこもりの長男は悩みの種だが、2人の娘を嫁に出し、落ち着いた毎日を送っていた。しかし、長女の夫が失業し、長女一家が出戻ってくる。その上、次女が離婚し出戻り。

この記事に対するコメント

中島さんの描くダメな人が大好きです。それが本書ではダメな人祭りでした。
これだけでヨダレが出るのに、多視点による思いのずれも楽しめてもう満腹です。
カヤノちゃんがすごくかわいかったですね!

>しんちゃん
ホントにダメな人ばかり登場していましたね(笑)。
唯一ダメじゃないと言い切れるカヤノちゃんが可愛かったですね。

こんばんは。
ダメな人ばかりの物語でも、こういう風に描かれると面白いことがわかって、
新鮮な印象でした。
カヤノちゃんのその後、気になるので続編を読んでみたいです。

>藍色さん
こんばんはー
主人公がダメな人で回りもそう、だけど爽やかで面白かったです。
カヤノちゃんはどこも大人気みたいですね!
こんなダメな人に囲まれたなかで頑張るカヤノちゃんの姿を見たいと思います。

ほんまダメな男の人たちばっかでしたね。
それぞれ勝手にしてながら、でもちゃんと家族でなんだか良かったです。
続き、あったらいいですね!

>ちきちきさん
ダメでしたね。男の人はとことんダメな人ばかりでしたね。
だけど家族が成り立っているのだからすごいです。
その後の物語も読んでみたいです。

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