ラットマン (道尾秀介)
- 2008/02/05(火) 22:29:58

(本の内容)
姫川はアマチュアバンドのギタリストだ。
高校時代に同級生3人とともに結成、デビューを目指すでもなく、
解散するでもなく、細々と続けて14年になり、メンバーのほとんどは
30歳を超え、姫川の恋人・ひかりが叩いていたドラムだけが、
彼女の妹・桂に交代した。そこには僅かな軋みが存在していた。
姫川は父と姉を幼い頃に亡くしており、二人が亡くなったときの
奇妙な経緯は、心に暗い影を落としていた。ある冬の日曜日、
練習中にスタジオで起こった事件が、姫川の過去の記憶を呼び覚ます。
――事件が解決したとき、彼らの前にはどんな風景が待っているのか。
新鋭作家の新たなる代表作。
ページを開いたら、いきなりビックリ。
今回は初っ端から仕掛けていますね、道尾さん(笑)。
そしてその出だしはひょっとしてホラー?
そういえばタイトルの「ラットマン」を直訳すると「ね○み男(人間)」!
やはりホラーなんですかーーーー!?
いいえ違います(笑)。
ちゃんとしたミステリーですので(?)ご安心してください(笑)。
「ラットマン」とは心理学の世界で有名な絵だそうで
見る者に錯覚を起こさせるだそうです。
道尾作品らしく伏線を今回も張り巡らせています。
しかし従来の道尾作品より、その伏線が巧妙に隠されてあまり目立ちません。
ただし大事な部分を少しだけぼかし、読むものに何か変だと思わせます。
読者を欺き、そして必殺どんでん返し(笑)!
しかーし、これはまだ序の口!
そしてもう一度どんでん返し!!
はい、今回もコロっと騙されてしまいました。
まさしく「ラットマン」の絵を見たときと同じように錯覚を…
初期の作品のような後味が悪くない上に、帯に「最高傑作」と謳われている通り、
切れ味も抜群でした。
では皆さんもご一緒に気持ちよく騙されてください(笑)。
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ラットマン
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ラットマン 道尾秀介
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実は
こんにちは。
実は私、道尾さんにチャレンジしたことが
ないのですが、最初に読むとしたらどれが
おすすめですか?
ホラー、エログロ抜きだと良いのですが・・・。
ラットマンのりべさんの記事を読んでいたら
道尾さんを読んでみたくなりまして。
>BEEさん
道尾作品の中でそういったアクが少ない作品ならば前作の「ソロモンの犬」か
この「ラットマン」でしょう。
「ラットマン」は「ソロモンの犬」より洗練されている物語だと思います。
ただ少しだけBEEさんが仰っているような場面がありますが、
この程度なら気にならないと思いますよ。
見事に
りべさんの事前情報を得て、「だまされないぞ」と
読んでいたはずなのに、やっぱりあっさりだまされました(笑)
2時間くらいで一気に読めてしまい、
初道尾作品は大成功でした。
次はソロモンの犬を読みますね!
>BEEさん
道尾さんの小説はいくら「だまされないぞ」とバリアをはっても無駄なことです(笑)。
「ソロモンの犬」の感想も楽しみに待っています。
はい、今回もしっかり騙されました(笑)。
今回のポイントは血痕でしたね。
カタルシスな一冊でした。
>藍色さん
「ラットマン」を読んで騙されない人が、(作者以外で)果たしているのでしょうか?(笑)
あの「血痕」は少々"卑怯だ"と思えましたが(苦笑)。
今回はやったぞ、と思いました。
しかし残念ながら作品と同様に錯覚でした。
この人のは絶対に無理。いたら怖いかも。
>しんちゃん
自分も最後の一歩前まで「今回こそ分かったぞ」と思ったのにあれだもの(笑)。
これからは道尾さんの作品を読むとき、素直に読むことにします。
この本を読んで騙されなかった人なんて、作者以外いるはずがいません(いるわけ…ない?)!